人も自然もいきいき! 丹沢大山の自然環境の保全と再生を推進する 丹沢大山自然再生委員会
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私たちのくらしと丹沢
私たちのくらしと丹沢 第1部 3.水源の森林
神奈川県で使われている水の多くは、丹沢の森林がはぐくんでいます。
丹沢の森林は、私たちの生活にかかせない大切な財産です。
宮ヶ瀬ダム(高取山から) 写真提供:渡邊恒美氏
山に降った雨
山に降った雨や雪は、時間をかけてわき水となって流れ出し、やがて谷を流れる小さな川となります。
川の水は、ダムでせき止められ、人口の湖(ダム湖)となります。
ダム湖にたくわえられた水は、流れ出る水の量を調節して、飲み水や水力発電などに利用されます。
丹沢山地の気候
・平地より雨が多い!
気象観測データを調べたところ、夏から秋にかけて丹沢山地では平地より約1.4倍も多く、雨が降ることが分かりました。
雨降山と呼ばれる由来
大山は頂上に雲がかかると、やがてふもとで雨が降り出すことから「雨降山(あめふりさん)」と呼ばれるようになったといわれています。
雲海と「雨降山」と呼ばれている大山 (天王寺尾根から)
写真提供:渡邊恒美氏
森林がなくなると・・・
●地表に届いた雨水のほとんどがしみこみ、森林にたくわえられる。
●川に水が少しずつ流れ込むので洪水になりにくい。
●雨がやんだ後でも、森林が水をたくわえているので、川の水が減りにくい。
●降った雨が地表を流れるため、土が削られて流れ出し、川の水がにごる。
●いっきに水が川に流れてしまうので、洪水になりやすい。
●森林が水をたくわえていないので、わき水が減り、川の水が少なくなる。
●やわらかく栄養豊かな土が流されるので、植物の芽が出ない。
おいしい水をつくる丹沢の森林
雨が降ると、森林では木々や下草、落ち葉などが、やわらかく雨のしずくを受け止め、ゆっくりと地表に届いた雨水のほとんどが土の中へしみこんでいきます。
健全な森林の土は、スポンジのような役割をはたすので、地下にたくさんの水がたくわえられていきます。
森林の土にしみこんだ雨水は、時間をかけて、微生物やミネラルの働きで、きれいでおいしい水となります。
「森林」は、「草原」、「植物が生えていない」ところより、
もっと多くの水をたくわえることができます。
雨水がしみこまない!
丹沢の堂平では、シカが森林の下草を食べてしまい、下草や落ち葉が減って、雨が降っても土にしみこみにくくなっています。1年間に4〜9mmの厚さの土が水といっしょに流れ出していることがわかりました。そのため、土が流され根っこがむき出しになった樹木がたくさんあります。
[総合調査でわかった丹沢のピンチ]
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