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私たちのくらしと丹沢

私たちのくらしと丹沢 第2部 6.人が育てる森林のピンチ

 人工林は、間伐などの手入れをしないと、光が森林内に入りこまないため下草が少なくなってしまいます。丹沢山地では、シカが下草を食べてしまうことも加わって、状況は深刻です。下草のなくなった森林は、水をたくわえる大切な役目をもつ土が乾そうしたり、雨で流れ出してしまいます。
荒れた人工林 荒れた人工林 細い木が多く、下草もなく、
根っこがむき出しになっている。
大雨の後 大雨の後、森林の土が泥水になって中津川に流れこんでいるようす。
写真提供:長縄今日子氏

人工林が荒れる原因
人工林が荒れる原因丹沢山地では、自然の森林を大規模に伐採しながらスギやヒノキを植林してきましたが、外国から安い木材が入ってくるようになって、丹沢山地の木材は使われなくなり、人工林の手入れもされなくなりました。
人工林を元気にするために
その場の特ちょうにあわせた森林整備を進めます。
元気な人工林
下草がたくさん育つ元気な人工林。
柵の効果
ヒノキの若木や下草がシカに食べられないように、柵で囲っています。
ボランティアによる林の手入れ
ボランティアの人たちがスギ林の手入れをしています。
写真提供:かながわ森林づくり公社
丹沢産の木材の活用を進め、多くの人に気の良さを知ってもらい、使ってもらいます。
一戸建住宅
一戸建住宅
写真提供:神奈川県森林課
木の家具
家具(椅子とテーブル)
写真提供:神奈川県森林課
秦野市表丹沢屋外活動研修センター
秦野市表丹沢屋外活動研修センター
写真提供:神奈川県森林課
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水源の森林づくり
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 神奈川県では、森林整備のひとつとして、「水源の森林づくり」を行っています。
これは、「水源の森林エリア」内に森林をもっている人が、森林の手入れをするときに県がその費用の一部を補助したり、水源の森林をもっている人から県が森林を預かったり、買い取ったりして手入れを行うしくみです。
 また、森林づくりのボランティア活動(枝打ち、間伐、下草刈りなどの作業)の募集や水源の森林づくりの募金・寄付などの作業も行っています。
水源の森林づくりは、山城ダム、宮ヶ瀬ダム、三保ダムの上流を中心とした約62平方キロメートルを対象としています。そのうち私有林は約41平方キロメートルで、さらにその約2/3について県が協力して整備を行っていきます。
ボランティア活動の様子
ボランティア活動の様子
写真提供:かながわ森林づくり公社
水源の森林エリア

  


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