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私たちのくらしと丹沢

私たちのくらしと丹沢 第1部 8.里山


里山のくらし
 里山とは、雑木林、畑、水田、竹林、草地や川など、人と自然とのかかわりで、保ち続けてきたさまざまな環境がみられます。 かつて、里山では、自然を上手に利用した生業が盛んでした。

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里山のなりわいとは
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人々が里山でくらしていくための畑しごとや山しごとのこと。
里山の風景
里山の風景
里山と雑木林
 里山には、クヌギやコナラが生えている雑木林があります。昔は雑木林の樹木を炭や薪、肥料をつくるために利用していました。人々が手入れをすることで、雑木林は木もれ陽がさしこむ明るい林に保たれ、四季を通じてさまざまな植物が育ちます。
1.萌芽 樹木の中には、切ると切株からたくさんの芽が伸びてくるものがある(萌芽)。この中から、薪にしやすい木(クヌギ・コナラ・イヌシデ)を選んで大きく育てる。
2.もやわけ 伸びてきた枝を整理して2,3本にすること。これを幹が5〜20cmくらいになるまで育てる。
3.下草刈り、落ち葉かき 下草の刈り取りや落ち葉かきなどの手入れをする。
4.肥料づくり 刈り取った下草や落ち葉は、田畑に入れる肥料や、家畜のエサとして利用する。
5.伐採 木の種類などによってちがうが、20年くらいで大きくなった幹を切って運び出す。
6.利用 切った木は炭や薪、シイタケのほだ木(菌を植えてキノコを栽培する丸太)などに利用する。
クヌギやコナラの雑木林
元気な雑木林は生きものがいっぱい
植物が豊かなため、昆虫などの動物も多くすんでいます。みなさんが良く知っている昆虫たちにも、雑木林の手入れのサイクルとうまく付き合っているものがいます。
カブトムシの幼虫肥料(たい肥)
落ち葉を集めた、たい肥おき場では、カブトムシの幼虫が育ちます。
スミナガシとカブトムシ樹液
夏、樹液がたくさんでるクヌギやコナラの幹には、さまざまな昆虫が集まってきます。
  


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