私たちのくらしと丹沢

今世界中で、「外来生物」が増え、もともといた生きものに影響が出るなど、大きな問題になっています。
　丹沢とその周辺でも林道をつくる時に種をまいた北アメリカ原産の牧草や、釣り目的に放されたブラックバス、ペットだったアライグマ・ガビチョウなどが増え始めています。

	外来生物とは
もともとはいないはずの場所に人間が持ち込んでしまった生きもの。

	アライグマの被害は？
アライグマの被害は、大きく３つあげられます。１．農業被害　スイカやトウモロコシなどの農作物が食べられてしまう。２．生活被害　家の天井うらをウンチやオシッコで汚したり、ネコなどのペットをおそう。３．生態系被害　三浦半島ではトウキョウサンショウウオやアカテガニなどの貴重な生きものが食べられてしまう。また、タヌキやキツネのエサを横取りする。
		県では、今後１０年間で野外のアライグマを０頭にするために捕獲を進めています。アライグマをみかけたら、すぐに市町村の役場に連絡しましょう！


ガビチョウ　写真：平田寛重氏	カミツキガメ　写真：石原龍雄氏
ブラックバス　写真：石原龍雄氏	ブルーギル　写真：石原龍雄氏
現在、ブラックバスやブルーギルは、丹沢湖、宮ヶ瀬湖で増え続けていると考えられています。それら２種はもともとすんでいた小魚やエビなど、なんでも食べてしまうため、全国で被害が出ています。

　外来生物は、それぞれの地域で動物や植物をおびやかすだけでなく、地域の産業や人の命にもかかわる大きな被害をもたらすことがわかってきました。丹沢でも、外来生物をこれ以上増やさないように「入れない、捨てない、拡げない」というルールにもとづいた対策が始まろうとしています。

人も自然もいきいき！　丹沢大山の自然環境の保全と再生を推進する　丹沢大山自然再生委員会

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