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活動報告 平成27年度

森の学校[春の教室]
森の学校 日時/平成28年3月28日(月)〜30日(水)
場所/丹沢山札掛
主催/NPO法人丹沢自然保護協会
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告は丹沢ホームHP「2016春の教室 活動報告」をご覧下さい。
第14回みろく登山スクール
イメージ写真 日時/平成28年3月12日(土)・3月20日(日)
場所/横浜市西公会堂・中央線陣馬山周辺
主催/NPO法人みろく山の会
後援/横浜市市民局、丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
第5回山の自然セミナー開催
イメージ写真 日時/平成28年3月5日(土)〜6日(日)
場所/神奈川県立山岳スポーツセンターおよび表丹沢山域
主催/神奈川県山岳連盟 自然保護委員会
後援/神奈川県立山岳スポーツセンター
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
高校生が取り組む「丹沢やまみち再生体験」
イメージ写真 主催:NPO法人みろく山の会
共催:神奈川県高校体育連盟登山専門部
   丹沢大山自然再生委員会

 平成28年1月24日(日)、秦野市の大倉尾根においてNPO法人みろく山の会主催の「丹沢やまみち再生体験」が行われました。
この「やまみち再生体験」は今年で7回目を数えます。今年も昨年同様、秦野市の大倉尾根の一本松ベンチの約50 m先で、神奈川県高体連登山専門部との協働により登山道補修体験を実施しました。当日は高体連登山専門部所属の6校42名の高校生と、12名の引率の先生方が参加しました。
イメージ写真 当日、作業予定場所は18日月曜日の積雪がまだ残っていたため、まずは雪かきを行い、高校生が到着する前に木枠や木杭の仮設置を行いました。当日使用された間伐材は、作業場所付近の水源林2箇所より事前に搬出されたものです。
 13:30頃高校生が合流し、みろく山の会の十倉理事長にご挨拶いただいた後、3班に分かれて作業を行いました。作業の流れとしては、カケヤという木製のハンマーの様な道具を用いて木杭を打ち込み、間伐材と横木の木枠をカスガイで固定したあと、運搬してきた岩石を木枠内に敷設するというものでした。枠内に敷いた岩石は、そのままの状態だと登山者から「歩き辛い」というクレームが来てしまうということで、ハンマーを用いて粉砕し、タコという道具で平らにならす作業も併せて行いました。
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カケヤを使って木杭を打ち込む作業
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タコを使って岩石をならす作業
カケヤやタコ等重い道具を使用したり、重い岩石を運搬したりと、参加した高校生にとっては大変な作業も多かったと思われますが、真摯に取り組んでいた様子がとても印象的でした。
1時間ほどで作業が終了し、予定通り約20 mの登山道補修作業が完了しました。作業をしている高校生からは笑顔も見られ、普段はあまり経験できないような貴重な体験ができたのではないかと思います。こういった体験を通じて、登山道の役割等について理解を深めてもらえるとよいのではないかと感じました。
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高校生 作業前
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作業後
【発信】丹沢大山自然再生委員会事務局 田中
丹沢大山国定公園50周年記念フォーラム〜丹沢大山自然再生の歩み〜(2015年度 丹沢大山自然再生活動報告会)
主催:丹沢大山自然再生委員会
共催:神奈川県自然環境保全センター

 平成27年12月23日(水・祝)、横浜市のかながわ県民センターにおいて、2015年度丹沢大山自然再生報告会を開催しました。2015年は丹沢大山が国定公園に指定されて50周年の年にあたります。丹沢大山自然再生委員会ではこれを記念して、例年実施している活動報告会を、丹沢大山が国定公園に指定されてからの半世紀の歩みと丹沢大山のこれからを考える記念フォーラムとして、開催しました。当日はスタッフ等を除いて約180名の方がご来場くださり、大変な盛況となりました。
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当日の受付の様子
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会場の様子
 午前の部ではNPO法人丹沢自然保護協会理事長の中村氏に基調講演「自然豊かな丹沢大山を繋ぐために。これまでと、これから。」をご講演いただきました。また、お昼の休憩では自然再生委員会の会員団体によるポスター展示を実施しました。
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委員長あいさつ
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中村氏による基調講演
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ポスター展示の様子
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ポスター展示の様子
 続く午後の部では丹沢大山自然再生の活動報告として、学識経験者の方から現場で活動される方まで、幅広い立場の方々に丹沢大山でのこれまでの活動や取組等についてご講演いただきました。なお、講演者と演題は以下のとおりです。

○神奈川県山岳連盟 尾崎氏「国定公園に指定された頃の丹沢の状況」
○(公財)神奈川県公園協会 倉持氏「丹沢の普及啓発と安全登山〜ビジターセンターの現場から〜」
○生命の星・地球博物館 勝山氏「神奈川県植物誌調査と丹沢の維管束植物」
○神奈川県自然環境保全センター 山根氏「神奈川県が取り組む丹沢大山自然再生計画の実施状況について」
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活動報告の様子
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活動報告の様子
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活動報告の様子
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活動報告の様子
 の後休憩を挟み、講演者等によるパネルディスカッションを行いました。パネルディスカッションでは、7名のパネリストの方々によって、丹沢大山を取り巻く状況や問題などについて意見交換がなされたほか、休憩時間に来場者の皆さまにご記入いただいた質問シートに沿って、質疑応答が行われました。質疑応答では時間内にご紹介しきれないほどのご質問をいただき、来場者の方々の丹沢大山への関心の高さに大変感銘を受けました。
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パネルディスカッションの様子
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副委員長あいさつ
 丹沢大山自然再生委員会では、今回のフォーラムでいただいたご意見等を参考に今後も活動を展開してまいりますので、どうぞ変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。
 最後になりますが、講演者の皆さま、当日スタッフとしてご協力くださった皆さま、そしてお忙しい中ご来場くださった皆さま、まことにありがとうございました。
【発信】丹沢大山自然再生委員会事務局 田中
県民参加の森林づくりボランティア
イメージ写真 日時/平成27年12月6日(日)
場所/伊勢原市日向(承継分収林)
主催/公益財団法人かながわトラストみどり財団
共催/伊勢原市
後援/丹沢大山自然再生委員会
活動報告はこちらをご覧ください。
神の川流域広河原で植林地内の下草刈り活動報告
イメージ写真 日時/平成27年11月23日(月・祝)
場所/北丹沢:神の川流域広河原
主催/NPO法人北丹沢山岳センター
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
第50回森林づくりボランティア活動
イメージ写真 日時/平成27年11月22日(日)〜23日(月・祝)
場所/丹沢土山峠の煤ヶ谷水源林
主催/神奈川県山岳連盟
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
国道20号線クリーン活動
イメージ写真 日時/平成27年11月15日(日)
場所/吉野花だまり周辺国道20号線
主催/NPO法人北丹沢山岳センター
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
第49回森林づくりボランティア活動
イメージ写真 日時/平成27年11月15日(日)
場所/丹沢土山峠の煤ヶ谷水源林
主催/神奈川県山岳連盟
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
2015年「秋の植樹」・「丹沢フォーラム」−コリドー(みどりの回廊)を丹沢から−
主催/NPO法人 丹沢自然保護協会
共催/丹沢大山自然再生委員会・丹沢の緑を育む集い
協力/神奈川県自然環境保全センター、
   丹沢大山ボランティアネットワーク、
   秦野市森林組合、サントリーホールディングス(株)
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
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<コース>
菩提峠→二の塔→三の塔→烏尾山
平成27年10月24日(土)、三の塔山頂および烏尾山において、NPO法人丹沢自然保護協会主催「秋の植樹」・「丹沢フォーラム」が開催されました。
 丹沢自然保護協会による植樹活動は、今回で第34回目を迎えました。例年秋の植樹活動と丹沢フォーラムは別々の日に実施されていましたが、今回は同日の開催となりました。参加者は40名ほどで、当日菩提峠に集合し三の塔山頂を目指しました。
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 三の塔山頂周辺で実施した「丹沢フォーラム」では、神奈川県における登山道整備の取組状況や、山岳公衆トイレや避難小屋などの公園施設の概要について、神奈川県自然環境保全センター自然公園課の職員より説明がありました。中村理事長のお話によると、神奈川県の登山道などの整備は進んでおり、三の塔山頂も以前は土壌が踏み固められたために水はけが悪く、雨が降った後は山頂を訪れた登山者が腰を下ろすのをためらうような状態でしたが、石を敷き詰めるなどの踏圧対策が行われたところ、状況が改善され登山者も腰を下ろして休むことができる状態となったのだそうです。
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三の塔山頂での丹沢フォーラムの様子
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整備された登山道
 三の塔山頂で「丹沢フォーラム」が行われたあと、今回の植樹地である烏尾山を目指しました。烏尾山は三の塔と行者岳のあいだに位置しており、三の塔から烏尾山に向かう途中には少し危険な急坂や鎖場もありました。
   今回は、烏尾山山頂から行者岳の方面に少し向かった地点で植樹を行いました。高標高域での植樹は今回で最後になるそうです。参加者はそれぞれ、ブナ、ミズナラ、ウツギ、ヤシャブシ、ヤマボウシなどの苗木を植えていきました。全て丹沢産の苗木なのだそうです。
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 烏尾山で植樹を行ったあとは、三の塔山頂付近にて、これまでに植樹を行った箇所を観察しました。古いもので12〜3年前に植樹したものだそうですが、成長の早いもので樹高3メートルほどまで成長していました。植生回復が進んでくると、土の色が変わり、感触もやわらかくなります。植樹を行った場所と行っていない場所の土を比較すると、明らかに質が違うそうです。今回植えた苗が枯れてしまったとしても、枯れた苗が新たに飛んできた種子を受け止めることで、同じ場所に新しい芽が生まれることもあるため、極端にいえば今回植えた苗は枯れてしまっても構わない、というお話でした。
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三の塔山頂付近の植栽地
植樹だけに限らず、こういった自然再生のための取組みは、継続して行われることが大切であるということを実感した貴重な体験でした。
【発信】丹沢大山自然再生委員会事務局 田中
ワールドフェスタ・ヨコハマ2015にブース出展しました!
平成27年10月10日(土)・11日(日)、今年も横浜市の山下公園でウエインズグループ特別協賛「ワールドフェスタ・ヨコハマ2015」が開催されました。
今年の丹沢大山自然再生委員会は、ウエインズグループ様のご厚意で昨年の倍のスペースで出展をさせていただけることとなりました。二日目の午前中はあいにくの雨となってしまいましたが、それでもお天気が回復した午後からは大勢の方が再生委員会のブースを訪れてくださり、一時はブースが来場者の方でいっぱいになるほどの盛況となりました。
今回のワールドフェスタでは、再生委員会のブース出展で恒例になりつつあるクイズラリーやはく製の展示、パネルの展示などに加えて、モニターを利用しての映像PR、草笛作り体験、クイズラリー参加者の方を対象とした葉っぱのしおり作り体験などを実施しました。さらに、野生動物救護の会にご協力いただき、傷病鳥獣の救護に関するパネル展示などの普及啓発を行いました。
はく製展示コーナーでは、ツキノワグマやニホンジカなど、計7体のはく製を展示。普段目にする機会の少ない動物たちに、皆さん興味津々の様子でご覧になっていました。
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みんな丹沢にいる動物たちです!
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これはなんという動物でしょう?
「ヒミズ」という名前の、モグラの仲間です。
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 草笛作りに取り組む皆さんの表情は真剣そのものです。思うように音が鳴らず、思わずニッコリしてしまう場面も。
葉っぱのしおり作り体験では、皆さんそれぞれ思い思いに葉っぱを並べ、素敵なしおりを作っていかれました。  ブナやケヤキやイロハモミジなど、いろいろな葉っぱで彩られたしおりが、「この葉っぱってなんだろう?」ということや、丹沢の自然や再生委員会のことを考えていただけるきっかけになれば、と思います。 イメージ写真
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野生動物救護の会による普及啓発
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映像でも丹沢の魅力をPR
最後になりますが今回の出展に際して多方面でご支援くださったウエインズグループ様、ならびに当日スタッフとしてご協力くださいました皆様、そして再生委員会のブースに足をお運びくださった皆様、まことにありがとうございました。
協力/NPO法人丹沢自然保護協会・NPO法人かながわ森林インストラクターの会・NPO法人野生動物救護の会・神奈川県山岳連盟・公益財団法人神奈川県公園協会・NPO法人みろく山の会・丹沢大山ボランティアネットワーク イメージ写真
【発信】丹沢大山自然再生委員会事務局 田中
「登山道を考える」シンポジウム
イメージ写真 日時/平成27年10月10日(土) 13:00〜16:30
場所/秦野戸川公園内パークセンター2F
主催/NPO法人みろく山の会
共催/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
第13回みろく登山スクール
イメージ写真 日時/平成27年10月4日(日)・10月10日(土)
場所/横浜市市民活動センター・中央線陣馬山周辺
主催/NPO法人みろく山の会
後援/横浜市市民局、丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
第6回環境登山(パートU)
イメージ写真 日時/平成27年9月27日(日)
場所/丹沢・二ノ塔尾根
主催/神奈川県山岳連盟
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
自然教室「水無川でひろって体験!砥石作り」
イメージ写真 日時/平成27年8月22日(土) 9:30〜15:30
参加者/10家族23名(申込み43名)
場所/秦野戸川公園内
主催/公益財団法人神奈川県公園協会 秦野ビジターセンター
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
森の学校[夏の教室]
イメージ写真 森の学校 夏の教室 私たちの丹沢・森と川と生き物たち 〜生命のつながりについて考えよう〜
主催/NPO法人丹沢自然保護協会
共催/丹沢大山自然再生委員会
協力/(公財)神奈川県公園協会/神奈川県立札掛森の家
上記活動報告についてはこちらをあわせてご覧下さい。

 平成27年8月10日(月)〜13日(水)、札掛・丹沢ホームにおいて森の学校 夏の教室が開催されました。
 森の学校は、小学生〜中学生の幅広い年齢層の子供たちが、自然の中で生活し、自然と触れ合いながら、生命の繋がりや自然の大切さを学ぶ場所として、1970年に丹沢自然保護協会により開設されました。今年度からこの「森の学校」を丹沢大山自然再生委員会で共催させていただくこととなり、今回、事務局員も10日(月)・11日(火)の2日間参加させていただきました。

 <1日目>
 午前中は沢に生息する水生昆虫を観察する野外学習を行いました。沢の流れの速さや深さによって場所を早瀬、平瀬、淵などに分けて、それぞれの場所でどのような水生昆虫が棲んでいるのか、採集して観察しました。
 沢と渓畔林(渓流沿いに繁茂する森林)は密接に繋がっています。例えば、ムカシトンボは幼虫期間が7年にもなると言われ、長い期間を水中で過ごしますが、このような昆虫は、ヒノキなどの渓畔林にはあまり生息していないそうです。ヒノキは根が浅く台風などの際簡単に倒れて流されてしまいやすい性質を持ちます。そのためヒノキの渓畔林は広葉樹の渓畔林と比較して安定せず、ムカシトンボのような幼虫期間の長い昆虫は、安定した渓畔林を持つ沢にしか生息できないためです。このように、沢に棲む水生昆虫は、渓畔林の植生に密接に関係しています。
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 午後は森林と土壌に関する野外学習を行いました。午後になると天候が悪化し、あいにくの雨となってしまいましたが、参加した生徒さんは楽しそうに実験に取り組んでいました。森林で採取した土や粘土を用いて、何種類かの実験を行いましたが、その内容を少し紹介させていただきます。
 森林で採取した土を少量皿にとり、水で綺麗に洗う作業を何回か繰り返し、残った土を顕微鏡で観察します。すると、キラキラした鉱物を観察することができます。こうした鉱物が土の中で少しずつ溶けて、森林の植物の栄養分となります。
 また、別の実験では、ペットボトルに森林・裸地・砂地のそれぞれ別の場所から採取した土を入れ、それぞれに水を流し、水が浸透していく速さや、流れた後の水を観察しました。すると森林の土を入れたペットボトルでは水がゆっくりと浸透し、また流れ落ちた水も砂地のものと比べて綺麗であることが分かります。このように、森林の土には水を蓄え綺麗にする機能(水源かん養機能)があるということが、分かりました。
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<2日目>
 2日目の午前中は、2つのグループに分かれて植生保護柵内で植生調査を行いました。2m×2mのピンクのテープに囲われたエリアの3箇所について、それぞれ日光条件や植被率(2m×2mのエリアのうち、植物に覆われている部分の面積の割合)などを比較しました。
 モニタリングを行った範囲では、カントウミヤマカタバミ、コチヂミグサ、イロハモミジ、イタヤカエデ…など、20種類以上の植物を観察することができました。日光条件の良いエリアは、植被率は高くなる傾向にあり、やはり日光は植物の生育に重要な役割を果たしているということが分かります。今回初参加の生徒さんも、このモニタリングを通して多くの植物の名前を覚えることができたようでした。
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イロハモミジ
 午後は、河原で実生(発芽して間もなく、それほど成長していない植物)を採集し、プランターに植えかえる作業を行いました。フサザクラやスギ、ヒノキ、イロハモミジなど、数種類を採集し、種類ごとに分けてそれぞれプランターに丁寧に植えました。
 実生の採集を行った場所は雨で川が増水すると浸水してしまう場所で、まだ根が深く張っていない実生は場合によっては流されてしまうそうです。そういった実生を採集し、数年育てて十分な大きさに成長させたら、最終的にはまた山に植えて帰す、というお話でした。
 実生の採集は一昨年度の同事業 森の学校でも行ったそうです。その際に採集したものと今年度採集したものを比較すると、一昨年度のものはとても順調に成長しているようでした。
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フサザクラの実生
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手前:一昨年度のもの  奥:今年度のもの
 今回事務局員が参加させていただいたのは2日間でしたが、両日とも参加されていた生徒さんのいきいきとした表情がとても印象的でした。自然とふれあう機会も少なくなってきてしまっている今、このように自然の中で過ごし、自然と人間や他の生き物とのつながりを考えるような機会はとても貴重なものであると実感しました。

【発信】丹沢大山自然再生委員会事務局 田中
2015丹沢大山クリーンハイク
イメージ写真 日時/平成27年5月31日(日)
場所/丹沢山地
主催/神奈川県勤労者山岳連盟
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
2015丹沢大山の水質調査
イメージ写真 日時/平成27年5月30日(土)
場所/丹沢大山山域22箇所
主催/丹沢大山ボランティアネットワーク
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
「地球環境イベント・アジェンダの日2015」に再生委員会がブース出展
 平成27年5月30日(土)・31日(日)の2日間、横浜日本大通り 象の鼻パークで、かながわ地球環境保全推進会議主催の「地球環境イベント・アジェンダの日2015」が開催されました。
 このイベント「アジェンダの日」への丹沢大山自然再生委員会の出展も今年度で4回目となり、今年度も昨年度に引き続き3ブースを連結して、会員3団体(かながわ森林インストラクターの会、神奈川県公園協会、丹沢自然保護協会)と合同でブース出展を行いました。
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多くの方の目を引き付けたツキノワグマのはく製
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ツキノワグマトランクキット
本物の毛皮や、木の実を食べたクマのフン等をみることができます!
 ブース出展では、丹沢や丹沢に住む動物関する内容のクイズラリーを中心に、昨年度同様はく製の展示やパネル展示、パンフレットの配布等の普及啓発活動を行いました。
イベント クイズは3問構成になっていて、第1問が丹沢に住むツキノワグマの主食に関する問題、第2問が丹沢に住んでいるシカの頭数を尋ねる問題、第3問が森林の土の保水力に関する問題でした。
 第2問の「丹沢には、およそ何頭のシカがいるでしょう?」というクイズでは、答えを聞くと「え、そんなにいるの?」とびっくりされる来場者の方が多々いらっしゃり、丹沢でシカが増えすぎて問題になってしまっている現状などをお話すると、熱心に耳を傾けてくださいました。
パネル展示では、2015年が丹沢大山国定公園の指定50周年の記念の年であるということもあり、丹沢大山国定公園やこれまで自然再生の取組みを紹介する展示を行いました。特に丹沢大山の四季を写したパネルは、多くの方が丹沢大山の美しい四季の様子に足を止めてご覧になられ、少しでも丹沢大山に興味をもっていただくことができたのではないかと思います。 写真
 イベント当日は2日間とも晴天に恵まれ、おおよそ900人ほどの方が再生委員会のブースを訪れてくださいました。来場者の方の中には、アンケートで「丹沢に行ってみたくなった」と答えてくださった方もいらっしゃる一方で、まだまだ丹沢大山の状況について普及活動が十分でないと感じる場面が多々ありました。
 今後も再生委員会としてイベント等に参加し、より多くの方々に丹沢大山について知っていただけるよう、より一層普及啓発に取組んでいきたいと思います。
写真  最後になりますが、当日再生委員会のブースにご来場くださいました皆様、ならびに当日スタッフとしてご協力くださいました会員の皆様、本当にありがとうございました。
【発信】丹沢大山自然再生委員会事務局 田中
第6回環境登山
イメージ写真 日時/平成27年5月17日(日)
場所/丹沢二の塔尾根
主催/神奈川県山岳連盟
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
植樹報告〜第33回コリドー(みどりの回廊)を丹沢から〜
イメージ写真 日時/平成27年5月16日(土)
場所/菩提峠
主催/NPO法人丹沢自然保護協会
共催/丹沢緑を育む集い 丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
2015春の丹沢フォーラム「野生動物と共存する森づくり〜境界線上の動物たち〜」
主催:NPO 法人丹沢自然保護協会
共済:丹沢の緑を育む集い 丹沢大山自然再生委員会
協力:神奈川県自然環境保全センター 秦野森林組合


平成27年4月19日(日)春の丹沢フォーラムにて菜の花台周辺の県道70号線沿いに位置する水源林整備地を訪れました。この場所は水源環境税を財源とした水源林整備事業中でも、森林所有と整備する事業体が直接契約を結んで整備を進める長期受委託事業で森林整備が進められている場所です。
県道と県道の間に位置する整備地内(約53ha)には6500mもの作業道が設置されており、その作業道を下りながら、丹沢自然保護協会の中村理事長と実際整備を行っている秦野森林組合の鈴木氏より説明がありました。 県道から入ってすぐの箇所に小規模伐採をしている箇所がありました。ここは平成25年度冬の大雪で多くの植栽木が雪害を受けた箇所で、雪害に弱いスギから雪害強いヒノキを植え直したということでした。
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中村理事長(左)と鈴木氏(右)から説明を受ける
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雪害を受けてヒノキへ植え替えた箇所
 下の写真は間伐や小面積伐採を行った箇所から集材された丸太です。左の写真のように真っ直ぐで柱材や土台に使えるような3〜4mの丸太でも集材・運搬作業費用とほぼ同じくらいの値でしか売れないそうです。右の写真のように曲がっているような丸太については、パルプ材として更に安い値がつくとのことでした。
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整備地より集材された木材
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整備地より集材された木材
作業道を下っている途中で、今後コナラの二次林として循環させていく予定であるという箇所の説明を受けました。もともとはツルが多い放置された広葉樹林と荒れたヒノキ林だった箇所を小面積伐採・整理を行い、植生保護柵の設置を行ったそうです。これからコナラを植栽し、需要のあるシイタケ原木として生産する予定であるとのことでした。
 最後の質疑応答では、今後水源環境税という財源がなくなった後はどうするのかといった疑問の声も出ました。財源がなくなった後も森林の循環が継続できるような計画的な森林整備を進めると同時に、今後を見据えたハード面・ソフト面での仕組みづくりがこれからの課題になってくるのかもしれません。 写真
コナラ植栽予定地
【発信】丹沢大山自然再生委員会事務局 松崎
神の川街道 山開き・清掃活動
イメージ写真 日時/平成27年4月12日(日)
場所/津久井町青根 折花神社
主催/NPO法人北丹沢山岳センター
共催/神の川ヒュッテ友の会
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
国道20号線クリーン活動
イメージ写真 日時/平成27年4月5日(日)
場所/吉野花だまり周辺国道20号線
主催/NPO法人北丹沢山岳センター・藤野山岳会
後援/丹沢大山自然再生委員会
上記活動報告はこちらをご覧下さい。
サントリー「天然水の森丹沢」自然再生プロジェクト
活動報告 丹沢大山自然再生委員会は、委員が丹沢大山自然再生基本構想に則って取り組む自然再生事業を、自然再生プロジェクトとして登録し、順応的な実施を図っています。平成21年12月に、再生委員会の委員である神奈川県とサントリーホールディングス(株)がサントリー「天然水の森 丹沢」自然再生プロジェクトに係る協定を締結し、丹沢県有林内において自然再生の取組を進めています。
丹沢大山自然再生ONLINE内「自然再生プロジェクト活動レポート」(2015年4月)



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